愛にまつわるもの

愛に生きるという自分への備忘録。

【小説】『サヨナライツカ』・・・やっぱり浮気は文学に必要じゃねーか

こんばんは

今日も小説を紹介します。

 

今日は『サヨナライツカ』です。

 

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辻仁成さんが著者です。

これ読んで思ったけどめっちゃナルシストだと思うわこの人(笑)

いい意味で(笑)

 

映画化もされていますが、これは小説だから面白いんだと思って

観ていません。

 

 

あとちなみにこれがっつり浮気の話です。

でも愛の話です。

 

Amazonのレビューとか見るとね

評価自体はまあまあいいんです。

でもやっぱり浮気の話だし、賛否両論が激しいです。

つまり高評価の人も多い、です。

 

だからハマるかハマらないかは、一読してから決めてほしいなあ!

 

 

浮気といえば、今巷で流行ってる(?)浮気・不倫ですけど

やっぱり人間だもの抑えがたい欲求があって

そういうのが文学になったりするんですよ。

 

テレビは面白がって報道するけど

ちっとも面白くないね!!!

だってみんな浮気のドラマ好きじゃん

なのになんでああいう時だけ責め立てるんだろうね

ほんと不思議。

 

 

キリストが言ってたけどね、

罪を犯したことのないもののみ、その者に石を投げよ

っていうことですよ。

やましいことがないもののみ糾弾しろ、って話。

 

人間同士なんだもの、そうなっちまったもんは放っておけばええやん

結局いい悪いの判断なんて自分達で下すしかないんだからさ

 

って思うわけです。

 

 

脱線しすぎた。

『サヨナライツカ』に戻ります。

 

あらすじはこんな感じ。

「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」。“好青年”とよばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。そこから始まる激しくくるおしい性愛の日々。二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。愛に生きるすべての人に捧げる渾身の長編小説。

amazonより

 

今回はストーリー

ここが忘れられない!!

っていうシーンは僕的には1つですねー

 

の前にさらっともう少しストーリー

(後記:さらっといけませんでした。)

 

発売してから結構時間経ってるからネタバレあってもいいよね?ね??

ということで多少ネタバレあります!ごめんなさいい

でも読んでほしいいい

 

 

豊は飛行機関係の仕事でバンコクに赴任している”好青年”です。

彼には結婚を約束した相手がいて、彼女は日本にいます。

結婚式の打ち合わせなどを国際電話で行うような結婚前の日々。

離れていても豊はその結婚相手光子のことを愛しています。

 

そんな日々の中、ある時、飲み屋で沓子という女性に出会って”しまいます”。

奇しくもそれが運命の出会いになります。

次の日から豊と沓子は逃避行のような日々を送ります。

豊は光子への罪悪感を感じつつも沓子の魅力に抗えず

次第とのめりこんでいってしまいます。

そしてついに自分が沓子を愛してしまっていることに

気付いてしまいます。

 

でも自分には結婚相手がいる。

 

どうしていいかわからずにいるまま

遂に光子がバンコクに越してくる日が近づいてしまいます。

 

近付くにつれ、豊は光子との連絡を取る時間が増えます。

それを見て沓子は荒れます。荒れます。荒れます。

 

その荒々しい気持ちに駆られ2人はさらに激情に身を任せます。

 

ですが豊は沓子にわからせる必要がありました。

僕は結婚し君とは別れなければならない、と。

その葛藤の中で豊は沓子に対し

「好きと言ってはいけない

と決める場面があります。本当は愛しているのに。

 

恥ずかしい話ここ少しわかるなあと思いました。

「好き」って言ったら一線越える

言ったらダメだって思ったことが私にもありました・・・。

 

 

 

とまあそんなせめぎ合いがあり、沓子は、

豊が沓子の気持ちに応えてくれないと知ります。

 

そして沓子はバンコクを離れ、日本に戻ると言います。

「私がバンコクにいれば光子さんに悪いでしょ」

 とさらっと言ってクールに決めるあたりが

沓子っぽいです。

豊は戸惑いつつも一安心します。

なんとか辻褄は合わせられた。という感じでしょうか。

 

ですが別れの日。

ここが僕がこの小説で一番オススメしたい場面です。

 

2人は結局光子がバンコクに到着する日まで逢瀬を続けたわけですが

その最後の最後、豊は光子が到着する空港に沓子を送ります。

 

そのタクシーの中、遂に豊は感情を爆発させてしまいます。

我慢していたもの、自分の気持ち、全てを吐き出します。

ここが泣ける!!!!!

 

んで空港のシーン!

 

ここも泣ける!!!!!

 

この辺読んでて辛かった。

やっぱ女ってつえー!!!男よえーーー!

って思いました。

 

最後の最後に2人は、特に沓子は本当の気持ちを吐露したのだと思います。

タクシーから空港にかけての沓子が一番美しかったと思う。

 

ここがオススメのシーンでした。

 

 

あと最後に紹介したいのはこちら。

所々に主人公である豊の婚約相手が豊に送る

詩が出てきます。それを紹介します。

サヨナライツカという詩でそのままタイトルになっています。

大事なので紹介だけして終わります。

 

サヨナライツカ

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもとっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチハがやってくる
人は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる


私はきっと愛したことを思い出す 

 

という詩です。

意味わかりますか?

僕は半分くらいしかわかりません。

 

 

それでも僕はきっと愛したことを思い出すなあ

 

 

って感じで!

余談も挟みつつすごく長くなりましたごめんなさい!

 

 

浮気物だろうがなんだろうが泣けるもんは泣ける。

 

 

混じりっけなしの愛情の話だと僕は思いますよ。

愛し合ってしまったんですもの。

 

 

おわり

 

 

 

ps 映画のキャスト沓子は絶対水原希子だと思ったんだけどなあ、ノルウェイの森と被ってるなあ

 てか冷静と情熱の間も読んで観たい・・・